ナカバヤシ株式会社 様
VJ-628MP導入により、本紙校正の内製化でコストダウン
優れた印刷技術でさらなる可能性にも期待
内製化のメリットは「コスト削減」と「作業の効率化」
「導入以前の課題にあったのが、外注費のコスト削減です。商品パッケージでも手帳でも、色校正・本機校正を外注すると大きな費用がかかります。言うまでもなく校正は大事な作業ですが、できるだけ費用を抑えたいわけです。そのような状況下で、武藤工業のVJ-628MPなら簡単な操作で本機校正と同等の校正が出せると耳にしました。校正の内製化が図れればコストの削減に繋がると、すぐにでも導入したいと考えました」と山本さんは振り返る。
一方で、過去にオフセット印刷の現場に携わっていた経験から「はじめは “オフセット印刷の色をインクジェットプリンタで再現するなんて不可能だろう”と疑っていました。オフセット印刷に携わる方は、きっと同じような認識を持っているのでは」と述べる山本さんだったが、実実際の印刷の仕上がりを見るや否や、その不安も一掃されたそう。
VJ-628MPに搭載されたMP31インクは、一般的な商業印刷の色域をカバーして、自然で美しい色彩表現が可能。紙のほかにアクリルやPP、PET、金属、合成皮革などあらゆるメディアに対応し、素材を活かした質感に仕上がるのが特長だ。
2022年8月よりVJ-628MPの稼働を開始し、現在はまだテスト段階ではあるが、手ごたえは上々。「過去のインクジェットプリンタと比べると、淡い色・ニュアンスのある色がしっかり再現されている印象です」と、緒方さんは評価する。
さらに山本さんは作業の効率化にも期待しているという。「スケジュールの変更等で急遽、本機校正が必要になったとき、これまでは対応してくれる外注先を探すのに苦労していました。そうした時間と手間がなくなることも大きなメリットではないでしょうか」
ポスターやノベルティ営業の販促ツールにも活用したい
VJ-628MPの本格稼働後は、校正だけにとどまらず、展示会のポスターやPOP、ノベルティの制作など、さまざまな用途に活用していきたいと緒方さんは期待する。「今までA1サイズのポスターを1枚作るのに、意外と手間も費用もかかっていましたが、VJ-628MPの導入によって出力が容易になり、格段に展開しやすくなりました。やはり自社ですべて完結できるのは強み。営業の販促ツールにも活かせていけたら」と、顧客の新規開拓にも意欲を見せる。
山本さんもMPインクの素材への対応力を高く評価している。「先日開催された『TOKYO PACK 2022-東京国際包装展』で最も多かったのは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの軟包装材でした。MP31インクはフィルムやビニールにも印刷が可能なので、そうした軟包装材への印刷も提案できるのでは」と、マーケットのニーズに寄り添ったソリューションの提案を目指す。シールやラベル、オフィス家具、ベビー用品まで、同社のグループ会社を含めると、VJ-628MPの使用用途は無限に広がる。今後の展開を注視したい。
ナカバヤシ株式会社
設 立︓1951年(昭和26年)6月30日
主要事業内容:
ビジネスプロセスソリューション事業(BPO・データプリントサービス・図書館ソリューション・手帳・人材派遣・試験運営受託)、コンシューマーコミュニケーション事業(ノート・アルバム・ファイル・収納整理用品・ガジェット周辺用品・プリンタ用紙・チャイルドシート)、オフィスアプライアンス事業(シュレッダ・製本機・古紙リサイクル・オフィス家具・木製家具・電子カルテワゴン・点滴スタンド)、エネルギー事業(木質バイオマス発電・太陽光発電)、その他(完全人工光型水耕栽培・にんにく栽培・食品加工)
公式ホームページ https://www.nakabayashi.co.jp