各部名称
ヘッド部の各部名称
スケールが製図板に密着しません
スケールのフローティング調整が合っていない可能性があります。スケールのフローティング調整ネジで調整してください。調整の手順は以下の通りです。
- 製図板を水平にします。
- フローティングモールをH側に回します。このときスケールは製図板面に密着させ、浮いた状態にしないでください。
- 六角棒レンチで調整ネジを時計方向に半回転させます。
- スケールの密着状態を確認しながら、小きざみに半回転ずつ調整します。
- 最後にスケールを浮かせてフロート状態を確認してください。スケールが製図板面から平行にフロートしたら調整は完了です。
ブレーキをフリーにしても縦カーソルが動きません
初めて使用する際に起こりやすい現象です。
運搬時にカーソルが動かないようウエイトが固定されています。以下をご確認ください。
- ウエイト固定リングとネジは外れていますか?
- レール底の2本の固定補助板は抜き取っていますか?
外したウエイト固定リングとネジは運搬時に必要です。無くさないように保管しておいてください。
縦スケールと横スケールが直角になっていません
長時間使用しているとスケールが緩むことがあります。次の手順で調整してください。
- 適当な用紙を製図板に貼り、横スケールに沿って細い水平線を引きます。(基準線)
- インデックスレバーを動かしてスケールを右方向(時計方向)に90°回転させ、縦スケールを基準線に合わせます。基準線とスケールがピッタリ合えば直角です。合ってない場合は、下図のように縦スケールの直角調整ネジをプラスドライバーで緩め、基準線と縦スケールがピッタリ合う位置でネジを締めつけます。この時、横スケールのネジも締め付けてください。
ブレーキをかけていないと縦レールが自然に動いてしまう
製図板が左右どちらかに傾いている可能性があります。
製図台脚部のアジャスタを調整して、左右を平行にしてください。
長い線が繋がりません
縦の線がつながらない場合は縦、横スケールの直角調整を行ってください。
横の線がつながらないのは、横スケールと横レールが平行になっていない可能性があります。横スケールと横レールを完全に平行にするためには、以下の手順で行ってください。
- 製図板の中央にA3判ほどの紙を貼ります。
- 縦スライドブレーキをロックします。
- 角度固定レバーを反時計方向に押してフリーにし、インデックスレバーで分度盤の「0°」位置に合わせます。
- 基準線固定レバーをフリーにし、2次基線目盛を2次分度盤の「0」に合わせて基準線固定レバーをロックします。
- 縦スケールの適当な目盛に鉛筆で打点を打ちます。
- 縦スケールをそのまま右方向に300mm程度動かし、同じ目盛の位置に打点します。
- 最初に打った打点と後で打った打点を結ぶ線は、横レールに対して完全な平行線になります。
- 縦スライドブレーキを緩めます。
- 微動固定レバーのロックを外し、微動調整モールを回して横スケールを2つの打点に合わせます。
- これで横スケールは横レールと完全な平行状態になります。平行設定のあとは、2次基線目盛「0」を合わせるだけで平行基準線をつくることができます。
- 微動固定レバーをロックします。
インデックスレバーや角度固定レバーのロックを外すと、ドラフターヘッドが回転してしまう
製図板の角度に合わせて調整するスケールバランサーが製図板の傾きに合っていない可能性があります。スケールバランサーとは、製図板の立面時に基線固定レバー、インデックスレバー、角度固定レバー等を同時にフリーにした場合でも、スケールのバランスがとれる装置です。調整の手順は以下の通りです。
ドラフターヘッド部を倒立させると、ヒンジ部の裏側にスケールバランス調整ローターがあります。
バランスが弱い場合は、V方向にスケールバランス調整ローターを回してください。
バランスが強い場合は、H方向にスケールバランス調整ローターを回してください。
この方法で、製図板の角度に応じて調整してください。
ドラフターヘッドのフローティング(浮き上がり)が弱くなってしまった
ドラフターヘッド部は常にフロート機能が働くよう設計されています。ヘッド部を製図板に軽く押し当てているときには、ヘッド部が製図板に密着し、ヘッド部を持ち上げるとスケールとヘッドが製図板から浮き上がります。製図板の角度によってフローティングにかかる重量が変わってきますので、フローティングモールで調整してください。製図板の傾斜角度が急な場合には、モールをV方向に、傾斜角度が緩い場合にはH方向に回してください。
製図板の汚れを落としに最適な洗剤を教えてください
中性洗剤での拭き取ってください。汚れたまま放置しておくと図面を汚すばかりではなく、汚れを落とすことができなくなる可能性もあります。とくに消しゴムの削りカスを放置すると、スケールの表面が浸食され使えなくなる可能性もあります。定期的な清掃をお薦めします。
ドラフティングプレートが剥がしにくくなってきました