HP Jet Fusion 5200シリーズ 3Dプリンティングソリューションは、デザイン試作から最終パーツの量産まで幅広い用途に対応。HP独自の造形技術「Multi Jet Fusionテクノロジー」により、堅牢かつ高品質・高精細で、機能的なパーツの製造を実現します。
均一で優れたパーツ品質
高い生産性
パーツコストの最小限化
HP Jet Fusion 5200シリーズは、プリンター本体、プロセッシングステーション、ビルドユニットの3種類の装置で構成されます。ビルドユニットは、プリンター本体とは別に着脱可能になっており、プロッセッシングステーションで材料を充填した後、プリンター本体に取り付け造形を実施します。造形後、ビルドユニットをプリンター本体から取り出し冷却工程を経て、プロッセッシングステーションで造形物の取り出しを行います。プロッセッシングステーションは、未硬化の材料を回収し、次回の造形で再利用できるよう新しい材料と混ぜ合わせを行います。
オプション
ナチュラルクリーニングユニットを利用することで、造形ジョブをビルドユニットから移動し冷却することができるため、ビルドユニットは継続して利用することが可能になります。
ナチュラルクーリングユニット
付帯設備
HP Jet Fusion 5200シリーズの付帯設備として必要なものは次の装置です。
既存の競合製品と比べ最大10倍の生産スピードで、高品質で機能的なパーツを生産することができます。従来の「点」で造形していく低速の造形方法とは異なり、HP Multi Jet Fusion テクノロジーでは、「面」で造形することにより他に類のない造形スピードを実現します。
基本的な造形プロセス
基本的な造形プロセス
材料の硬化プロセス
高い材料再利用率
業界トップの材料再利用率を実現し、コストとパーツ品質を最適化します。
ナチュラルクーリングユニット(NCU)による 効率の高い造形作業が可能に
NCUを使用することでビルドユニットでの冷却を開放できます。
これにより効率の高いビルドユニットの運用が可能となります。
HP Cloudの接続と安心のHPケアパックによる充実のサポート
HP Cloud 接続によりプリンターの状況をリアルタイムで確認可能。もしものエラー発生時、安心のHP ケアパックと合わせ迅速な復旧対応が可能となります。
※クラウド接続ではジョブ内容、パーツデータ、ファイル名は収集されません。
複雑な設計構造も造形可能
サポート構造が不要なので、複雑な構造設計も実現可能です。複数の部品をネジなどで組み立てる構造体を1つの部品で実現できるので組立工数や検査工程の削減、軽量化につながります。
高い機械特性
一般的に積層方向の強度が弱いとされる3Dプリンター技術ですが、Multi Jet Fusionテクノロジーでは、異方性の少ない機械特性を実現。より最終製品に適した部品などの生産が可能になります。
PA12
業界をリードする高い再利用率を実現する熱可塑性プラスチック材料HP 3D High Reusability PA12を用いて、生産コストを削減しつつ、丈夫かつ機能的で複雑な形状のパーツも生産できます。
PA12GB(ガラスビーズ)
造形後の余剰パウダーの再利用性が高い熱可塑性プラスチック材料のガラスビーズで、治工具など剛性と寸法安定性に優れた機能的なパーツを生産します。
PA11
耐衝撃性と柔軟性を備えた実用的なパーツを生産します。再生可能資源からできているこの熱可塑性プラスチック材料は、業界をリードする高い再利用率で、最適な機械的特性と一貫したパフォーマンスを提供します。
PP(ポリプロピレン)(2021年販売予定)
溶着性と生体適合性に優れているため、自動車、工業、消費財、医療用途まで幅広く適用できます。(日本国内では、2021年内に出荷開始予定です。)
HP Jet Fusion 5200シリーズ 3Dプリンター
プリンター性能 | テクノロジー | HP Multi Jet Fusionテクノロジー |
---|---|---|
モデリングエリア | 380 × 284 × 380 mm | |
モデリングスピード | 最大5,058,000 mm³/hr | |
レイヤー厚 | 0.08 mm | |
ジョブ処理解像度(x, y) | 1,200 dpi | |
プリント解像度 | 1,200 dpi | |
寸法(幅×奥行×高さ) | プリンター | 2,210 × 1,268 × 1,804 mm |
出荷梱包時 | 2,300 × 1,325 × 2,027 mm | |
オペレーションエリア | 3,700 × 3,700 × 2,500 mm | |
重量 | プリンター | 880 kg |
ビルドユニット | 140.5 kg | |
出荷梱包重量 | 1,037.5 kg | |
ネットワーク | 次の規格に準拠するギガビットイーサネット | |
10/100/1000Base-T : TCP/IP、DHCP(IPv4のみ)、TLS/SSL | ||
ハードディスク | 1TB HDD SED(AES-256暗号化) | |
1TB SDD SED(AES-256暗号化)、TGC-OPAL 2.01準拠 | ||
ソフトウェア | サポートファイル形式 | 3MF、STL、OBJ、VRML(v2.0)形式 |
認定済みサードパーティ製ソフトウェア | HP Workspace搭載Autodesk® Netfabb®、HP Multi Jet Fusion テクノロジー対応 Materialise Build Processor、HP Multi Jet Fusion テクノロジー対応 Siemens NX AM |
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電源 | 消費電力 | 12 kw |
要件 | 380~415 V(ライン間)、最大50A、50/60Hz | |
200~240 V(ライン間)、最大80A、50/60Hz | ||
適合規格 | 安全性 | IEC 60950-1+A1+A2準拠、米国およびカナダ(UL規格準拠); EU(LVDおよび MD準拠、EN 60950-1、EN 12100-1、EN 60204-1、および EN 1010) |
電磁的合成 | 以下を含むClass A基準に準拠: USA(FCCルール)、カナダ(ICES)、EU(EMC指令)、オーストラリア(ACMA)、ニュージーランド(RSM)、韓国(KCC) |
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環境基準 | REACH | |
適用される保証およびサービス | 1年間ハードウェア保証 |
HP Jet Fusion 5200シリーズ 3Dプロセッシングステーション
寸法(幅×奥行×高さ) | プロセッシングステーション | 2,990 × 934 × 2,400 mm |
---|---|---|
出荷梱包時 | 2,389 × 1,176 × 2,400 mm | |
オペレーションエリア | 3,190 × 2,434 × 2,500 mm | |
重量 | プロセッシングステーション | 485 kg |
充填時 | 724 kg | |
出荷梱包重量 | 20 kg | |
電源 | 消費電力 | 2.6 kw(標準) |
要件 | 単相入力電圧 200~240 V(ライン間)最大19A、50/60Hz(ライン-ニュートラル間)最大14A、50Hz | |
適合規格 | 安全性 | UL 2011、UL508A、NFPA 70/NFPA 79、C22.2 NO.14-13準拠、米国および カナダ(UL規格準拠); EU(MD準拠、EN 60204-1、EN 12100-1、EN 1127-1、EN-ISO 11201、および EN 1010) |
電磁適合性 | 以下を含むClass A基準に準拠: USA(FCCルール)、カナダ (ICES)、EU(EMC指令)、オーストラリア(ACMA)、ニュージーランド(RSM)、韓国(KCC) | |
環境基準 | REACH | |
適用される保証およびサービス | 1年間ハードウェア保証 |
搬入前の確認事項
事前に設置環境基準を満たしているか、現地での確認が必要です(サイトプレパレーション)。
設置環境について
以下の動作環境を準備ください。
動作時の温度 | 20〜30℃ |
---|---|
動作時の湿度 | 30%~80%(結露なきこと) |
適切な造形作業領域の準備
作業領域 | プリンター | プロセッシングステーション |
---|---|---|
幅×奥行き×高さ | 3,700 × 3,700 × 2,500 mm | 3,190 × 2,434 × 2,500 mm |